株式会社DREAM PONYが運営するBRAND物販PLUS(ブランド物販プラス、旧BUYUP)の口コミを見ると、二つの世界が並んでいます。公式が発表する実績には月商1,860万円で月利238万円という数字があり、一方でYahoo知恵袋には「何も売れない」「言われてた事とかけ離れすぎてる」という加盟者の投稿があります。同じサービスに100万円以上を払った人たちの間で、なぜこれほどの差が生じるのか。この差を埋める条件が何なのか、そしてその条件が加盟前に正確に説明されているのかが、この記事で確かめるべき問いです。
私はこれから、口コミの両面を事実として並べます。そのうえで、成果を出した人が引き受けた負荷の実量を測り、同じ条件を用意できない場合に何が起きるかを示します。加盟を決める前に、自分が引き受けることになる重さを正確に知ってください。
口コミに現れた二つの世界、月利238万円と「何も売れない」の間にあるもの
公式が示す実績の数字
BRAND物販PLUSの公式情報とフランチャイズ紹介メディアには、次のような実績例が掲載されています。加盟6ヶ月目で売上585万円・利益61万円(30代男性)、売上687万円・利益69万円(20代女性)、売上443万円・利益56万円(30代女性)。加盟9ヶ月目で売上915万円・営業利益101万円。2025年9月には愛知県の男性が売上948万円で月利172万円、2026年1月には東京都の男性が売上1,860万円で月利238万円を記録したとあります。月商1,000万円以上のBUYMAショップを累計50社以上輩出したという記載もあります。
これらの数字には「一例であり、新規開業時の予測を示すものではございません」という注記が付いています。つまり公式自身が、この成果を全員に約束しているわけではないと明示しています。ここまでは公式が出している情報です。
知恵袋に投稿された加盟者の声
では、実際に加盟した人の声を見ます。Yahoo知恵袋には複数の投稿があり、そのうちいくつかは加盟者本人が体験を語っています。
2025年6月、ある投稿者は加盟金と保証金を合わせて150万円を振り込む予定だが不安を感じていると相談しました。Yahoo知恵袋の該当投稿には「資料請求や個人面談などをして、契約書など目を通して納得はしたのですが、調べていくうちにバイマやネットショッピングの詐欺が横行しているようでしたので、株式会社ドリームポニー BuyUpについて教えていただきたいです」とあります。この投稿時点ではまだBUYUPという名称でした。
さらに重いのは、すでに加盟した人の投稿です。ある加盟者は「私もバイアップのバイマのフランチャイズ加盟しました。騙されたかもしれません。まず連絡も遅い。何も売れない。ものがなさすぎる。言われてた事とかけ離れすぎてる」と書いています(Yahoo知恵袋の該当投稿)。この投稿は、加盟後に実際に何が起きたのかを示す一次情報です。
2026年4月には別の検討者が「詐欺だと思うのですが、どう思いますか?」と相談し、3人の回答者から「リスク高です」「簡単には稼げない」「ズバリ、やめるべき」という回答が寄せられました(Yahoo知恵袋の該当投稿)。この投稿には575人が閲覧し、3人が共感を押しています。
紹介メディアの前向きな声が示す数字
一方で、前向きな声も存在します。ただしこれらはサービス紹介メディアに掲載された加盟者の声であり、そのメディアは広告掲載料を受け取る立場にあることを踏まえて読む必要があります。
37歳の営業職男性は「4ヶ月目から月5万円前後の利益。平日夜と休日の作業で継続している」と語り、42歳のIT系管理職男性は「週1のミーティングサポートが手厚い。月10万円前後の利益で安定している」と評価しています。34歳のメーカー勤務男性は「出品・仕入れ・顧客対応の全体像を学べる経験として評価している」とコメントしています。
ここで気づくべきは数字の桁です。公式実績は月利61万円から238万円、紹介メディアの前向きな声は月5万円から10万円。同じサービスへの加盟者の成果が、一桁違います。両方が本当だとすれば、加盟者の成果には大きな幅があるということになります。この幅を決める条件が何なのか、次の章で見ていきます。
3段階モデルが明かす、多くの加盟者が立っている場所
第1段階の目標は初月5万円、半年で20万円
BRAND物販PLUSのビジネスモデルは、運営者不明の擁護サイト(ec-business-lab.com)が詳細を公開しています。同サイトは2026年2月に投稿され7月に更新された記事で、3段階のモデルを説明しています。フッターが英語テンプレートのままで、架空の住所と電話番号が記載されているため出所の信頼性には留保が必要ですが、ここで示された数字は他の情報と照合する価値があります。
第1段階は、自動出品ツール「右腕システム オートQ」の一部を使って、海外セレクトショップのミドルブランドを大量出品する段階です。目標は初月5万円から10万円、半年目に20万円から30万円の利益。この段階の目的は、BUYMA上のアカウント評価を育てることにあります。
この数字は、先ほど見た紹介メディアの前向きな声の数字と一致します。月5万円から10万円という利益水準です。つまり、前向きな声を寄せている加盟者の多くは、第1段階にいると考えられます。
第2段階に進むための条件
第2段階は、アカウント評価が上がった後に、シャネルやエルメスなどのハイブランドの無在庫販売に移行する段階です。月利50万円程度が無在庫の上限とされています。この段階に進むためには、まず第1段階で実績を積み、アカウントの評価を上げる必要があります。
しかしここで確認すべきは、第1段階から第2段階に進める人の割合です。公式にも擁護サイトにも、その数字は出ていません。加盟者全体のうち何割が第2段階に到達し、何割が第1段階に留まっているのか。この情報がなければ、自分が第2段階に進める確率は測れません。
第3段階の存在と、そこに到達した人数の非公開
第3段階は、本部側とパートナーが設立した「在庫管理会社」が年間数千万円規模の在庫を抱え、加盟者は資金ゼロでその在庫を自分のショップで「在庫あり」として販売する有在庫販売への移行です。この段階に到達すれば、無在庫の上限を超える利益が視野に入ります。
公式実績の月利100万円超の数字は、おそらくこの第3段階に到達した加盟者のものです。しかし、第3段階に到達した加盟者が何人いるのか、加盟者全体の何%なのかは公開されていません。
ここまでの情報を整理します。多くの加盟者は第1段階にいて月5万円から10万円の利益を得ており、一部の加盟者は第2段階に進んで月50万円前後を稼ぎ、さらに少数の加盟者が第3段階に到達して月利100万円超を記録している。この分布が実態だとすれば、公式実績の数字は確かに本当ですが、それは一部の加盟者の成果であり、多くの加盟者が到達できる水準ではないということになります。
成果を出した人が引き受けた負荷の実量
月商585万円の事例から逆算する固定費
公式実績の一つに、加盟6ヶ月目で売上585万円・利益61万円という事例があります。この数字から、成果を出した人が引き受けた負荷を逆算します。
まずBUYMAの販売手数料は約8%です。売上585万円の8%は約47万円。次に、提携買付チームへの手数料が1商品あたり1万円から2万円程度かかるという読者口コミがあります。月20商品を販売したとすれば、買付手数料は20万円から40万円。さらにロイヤリティが月5万円(開業後7ヶ月目から)。これらだけで合計72万円から92万円が売上から差し引かれます。
仕入れ原価を除いても、これだけの固定費が毎月発生します。売上585万円で利益61万円ということは、仕入れ原価と上記の固定費を合わせて524万円が支出されているということです。この規模の資金を回せる人と、回せない人がいます。
売上が立つまでの期間を支えるもの
擁護サイトは「詐欺や騙されたと書き込みをしている方のほとんどが、この最初の壁(初動の売上確保)を越えることができずに離脱していった方々ではないか」と記載しています。この説明が正しいとすれば、初動で売上が立たない期間が存在するということです。
この期間がどれだけ続くのかは、公式にも擁護サイトにも明示されていません。しかし知恵袋の加盟者は「何も売れない」と投稿しています。売上がゼロの月が何ヶ月続くかわからない状態で、加盟金150万円、毎月のロイヤリティ5万円(7ヶ月目以降)、その他の固定費を支払い続けるためには、別の収入源か貯蓄が必要です。
この土台がない状態で始めた場合、途中で止まるのは意志の問題ではなく資金の問題になります。擁護サイトは「最初の壁を越えられなかった人」と表現していますが、その壁の高さと、壁を越えるために必要な期間と資金の量は明示されていません。
自動出品ツールが自動化できない部分
BRAND物販PLUSの特徴の一つに「自動出品ツール」があります。しかし自動化されるのは出品作業の一部であり、商品選定、価格調整、在庫確認、顧客対応、キャンセル対応、為替変動への対応は人間の判断と作業が必要です。
公式は「1日1時間で回る」と説明していますが、これは軌道に乗った後の話です。成果が出るまでの期間は、出品しても売れない商品の価格を何度も調整し、競合の出品を確認し、仕入れルートを探し、顧客からの問い合わせに対応する時間が必要になります。この期間の作業時間は、1日1時間では収まりません。
成果を出した加盟者に共通しているのは、この期間を越えたということです。しかしその期間の長さと、期間中に必要だった時間と資金の量が事前に説明されていたかどうかは、加盟前に確認すべき問いです。
加盟前に説明される困難と、実際に待つ困難の差
契約書に書かれていること
外部の検証サイトによれば、契約書には「売れることは保証しない」旨の条項があり、本部は売上予測をしない旨が明記されているとのことです。これは法的には正当な記載です。しかし、営業時に「月利100万円超の実績」を示しながら、契約書では「売上を保証しない」と書く構造は、説明される困難と実際の困難の間にギャップを生みます。
会社は2026年7月のPR TIMESで「ネット上に当社への厳しい声があることも承知したうえで、当ブログでは向いている人だけでなく向いていない人の話も、成功事例だけでなくうまくいかなかったケースから得た学びも発信します」と公式に述べています。会社自身が「厳しい声がある」ことを認めているということです。
FC加盟者同士の競合という構造
BRAND物販PLUSのビジネスモデルには、構造的な問題があります。同じFCに加盟した複数人が、同じ仕入れルート(世界120拠点と謳うネットワーク)から同じ商品を、同じBUYMAに出品する構造です。加盟者が増えるほど、加盟者同士の価格競争が発生しやすくなります。
Yahoo知恵袋の回答者も「ECのFCは加盟店が増えれば増えるほど競合が増えて個々の店舗が儲からなくなる」と指摘しています。この構造は、FC本部にとっては加盟者が増えるほど収益が増えますが、個々の加盟者にとっては競合が増えるほど利益が圧迫される構造です。
自分が加盟するとき、すでに何人の加盟者が同じ商品を同じ市場で販売しているのか。この数字は加盟前に確認すべきです。
BUYMAプラットフォームのリスク
BUYMAは無在庫出品を公式に認めている数少ないプラットフォームであり、この点ではAmazonやQoo10系のFCより規約リスクが低いと言えます。しかしBUYMAにもリスクはあります。
BUYMAには禁止買付先リストがあり、違反した場合は出品資格停止になります。海外仕入れサイトの画像を無断使用した出品は著作権侵害リスクがあり、BUYMAから警告が送られた事例があります。キャンセル率が上がればアカウント停止につながります。
BUYMA市場は参入者増加で価格競争が激化しており、ハイブランドはファッション知識がないと仕入れ判断が難しい商品です。自動出品ツールが出品を自動化しても、これらのリスクを判断するのは人間です。
負荷を引き受けられるかを測るための材料
会社が公式に認めた「厳しい声」の意味
会社が公式に「ネット上に厳しい声がある」と認めたということは、その声が無視できない量と質で存在しているということです。厳しい声の内容は、知恵袋で確認できます。「何も売れない」「言われてた事とかけ離れすぎてる」「連絡も遅い」という加盟者の声です。
これらの声を「途中で辞めた人」と説明することは簡単ですが、その説明が正しいかどうかを判断するには、離脱率と離脱時期のデータが必要です。公式にも擁護サイトにも、その数字は出ていません。
元執行役員が抱いた疑義
Yahoo知恵袋には、元執行役員を名乗る人物の投稿もあります。「フランチャイズの在り方や会社経営の部分(主に営業時のアプローチ)について疑義や不信感を抱き退職。インセンティブや給料も未払い。営業時の表現や出している実績に現在も疑問を持っている」という内容です。
この投稿の真偽は確認できませんが、内部にいた人物が疑義を抱いて退職したという証言は、重さを持ちます。同じ投稿には「BuyUp(旧BuyLink)は基本的に無在庫物販のFC。BUYMA以外は無在庫出品が規約上認められていないためアカウント凍結やアカウント申請が通らないケースもある」という補足もあります。
引き受ける前に確かめるべきこと
重さを正確に伝えます。BRAND物販PLUSは、成果を出している加盟者が確かに存在するサービスです。しかし成果を出すまでの負荷の量と、その負荷を支える条件が事前に正確に説明されているかどうかには疑問があります。
加盟前に確かめるべきことは、次の通りです。売上がゼロの期間が何ヶ月続く前提なのか。その期間の固定費を何で払うのか。第1段階から第2段階に進める加盟者の割合は何%なのか。第3段階に到達した加盟者は何人いるのか。現在の加盟者数は何人で、自分が加盟したときの競合はどれだけ増えているのか。
これらの質問に具体的な数字で答えてもらえなければ、負荷の実量は測れません。答えてもらえたとしても、その数字が契約書に記載されるかどうかを確認してください。口頭の説明は、後で「保証ではない」と言われたときに証拠になりません。
100万円以上の加盟金を払う判断は、重い判断です。その重さを引き受けられるかどうかは、負荷の実量を知った後でなければ決められません。自分にその土台があるかどうかを、先に確かめてください。

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